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あおもりインテリア
コーディネーター協会

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1ミリが、世界を変える

2012.05.28

随分前に…
ニューヨークを拠点にハリウッド映画やブロードウェイのミュージカルなどの
コスチュームデザインを生み出してきたデザイナーの「石岡瑛子」の番組を見た。
物語の登場人物に息を吹き込むそのコスチュームは、素材・色はもちろん、
身にまとうキャラクターの人格や動き、シーンの意味など細部にまで徹底的にこだわっている。
緻密な計算のもと作り上げられていくコスチュームだが、
たった1ミリの違いが、全体の印象を決定的に変えてしまうと言う。
そしてその1ミリを見逃したり見過ごしてしまったら世界を感動させることはできないんだ。そうなんだ。
コーディネーターの仕事の中でも「右側をあと1ミリ上げて下さい」とか、
「もう1ミリ短くしてみます」などの言葉が飛び交う事がある。
それは厳密に言う1mmではないのだけれど、
ほんのちょっとのバランスの違いが、何かスッキリしない落ち着かない空間になってしまった時、
その1ミリという言葉で調整を図ったりしている。
下の写真3枚は、数年前「我が家の自慢のインテリア」の写真を一般募集した際に、
たくさんの応募写真の中から、AIC賞とグッドデザイン賞に選ばれた3名のものです。
たくさんのものを飾っていても、空間をたっぷりとっていても、見ていてとても心地良い。
ステキだと思えるインテリアのバランスは(数値で表すのはどうかと思うが)1ミリの誤差もない。
松橋 道子